「空間を連続させつつ、程よい距離感を保ちたい」
一体空間のようで個々の機能が適度な距離感を保っている。
一歩進むごとにシーンが映り替わるような空間の創出を目指した。
居室をズラして連続させたこの住宅では、室同士の隙間が外部空間となり室内に融け込むように存在している。
半内部的な外部空間は室内の広がりを強調させると共に、南側からの採光を周辺環境の変化に影響されず永久的に確保する事を可能とした。
室と室を直接つなぎ合わせる事で廊下という無駄な空間を無くし、その分のスペースを居住空間に還元している。
キッチンと子供室は外部空間を挟んでお互いの気配を感じる事ができる。子供が成長した時には外部空間がバッファーとなり、親との距離感を保てるようになっている。