「快適であることをあきらめない」
この住宅は周辺をビルや駐車場、高架道路に囲まれた厳しい環境下にあり、その中でいかに家族のプライベ
ート空間を実現するかを目的とした。
その為、外部に対しては閉ざされ、唯一守られた自然である「空」へ
開かれた平屋住宅とした。
平屋とする事で敷地全体を余す事無く活用できる。一日の大半を過ごすLDKかたはガラス越しに見える中庭と廊下までが一体に見え、合わせて32帖もの一体空間として感じる事ができる。
また、構造を工夫する事により中庭側に柱を設けず、更なる一体感を演出した。
ビルに背を向けるように配したリビングは外部からの視線を気にする事無く過ごす事ができ、高層建築のペントハウスにいるような感覚を覚える。
中庭は様々な光・風を各室に万遍無く供給し、雨や雪までも幻想的に映し出す。